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2013年9月14日土曜日

IT資産価値研究会(第5回)

【開催概要】
  • 日時:2013年9月9日(月) 18:30~20:30
  • 場所:株式会社オージス総研 会議室
  • 議題:経営情報学会予稿内容の議論・整理
  • 参加者:松島、栗山、向、竹政、河田、加藤、吉田、石井、川崎(敬称略)

【討議内容】
経営情報学会予稿内容の議論・整理


【討議内容まとめ(武蔵大学 松島教授)】
    1. IT資産価値を議論するために、社内用と販売用にわけ議論するのは適当だが、グローバル化のなかで、同じ企業内、企業グループであっても、国、法人が異なり会計処理上は、使用料などの形で配賦し、実質的に販売しているとも考えられる。
      その際に、コストを配賦する、価値に応じて配賦する、支払い可能性を考慮して配賦するなど、中間的な取り扱いが、今一番求められているのではないか。
    2. 資産価値は、利用者、経営者の行動によって異なるので、利害関係者のありかた、行動を含めて価値づけを行なう。
    3. 従来のインタンジブルス、無形の資産という概念は、物的資産に対する反対概念として提起されているのであって、ITを資産の観点から検討する際に、従来の無形資産、つまり「のれんの価値」、特許取得などと同等に扱うことは、違和感がある。
      無形の資産を強調しないほうが良いのではないか。ソフトウェアの資産価値、情報の資産価値とすべきではないか。